About HYDRO-BIOS

HYDRO-BIOS1927年に創業され約100年にわたり高品質な海洋向けサンプラーを提供してきました。海洋学および陸水学調査向けの機器を製造するドイツで最も古い企業で海洋環境研究環境モニタリングのための高品質サンプリング装置のトップメーカーです。HYDRO-BIOSは現在世界 90 か国以上のお客様に機器を提供しています。

多段開閉式ネット MultiNet

MultiNet "Mini" 0.125 m²

MultiNet "Midi" 0.25 m²

MultiNet "Maxi" 0.5 m²

MultiNet "Mammoth" 1.0

船上局

水中部トリガー

HYDRO-BIOS社製多段開閉ネット MultiNetには5枚または9枚の採集ネットが取り付けられており、MultiNetを曳きながら採集ネットを開閉することで海水中に漂うプランクトン等を必要層ごとに採集する装置です。採集ネットの開口面積により上記4つのモデルがラインナップされており、この中から最適なものを選択可能です。

他社製の曳航式の多段開閉ネットはネットを水平方向や斜め方向に曳航しながら開閉することしか出来ません。MultiNetは水平方向や斜め方向サンプリングはもちろん、停船した状態でMultiNet鉛直方向に引き上げながらサンプリングすることも出来ます。

リアルタイムでネットの開閉をコントロールしたい場合、専用の船上局からMultiNet水中部に向かって採集ネットの開閉コマンドを送信します。この場合、船上局と水中部は単芯または多芯のアーマードケーブルを介して接続されている必要があります。

MultiNet鉛直方向に引き上げながらネットを開閉させる場合、MultiNetはアーマードケーブルまたはワイヤーケーブルを使って動作可能です。ワイヤーケーブルで引き上げる場合、船上局から水中部へコマンドを送ることは出来ませんが、水中部単体でネットを開閉出来るオフラインモードを実装しております。オフラインモードでの使用時、ネットの開閉は事前にプログラムされた深度トリガーで行われます。

採集ネットのメッシュサイズは標準では300μmです。メッシュサイズはお客様の希望によって55~1000μmまで選択可能です。ネットはカスタマイズ可能で、メッシュサイズ55μmと300μmのネットバッグを2層にした強化ネットバッグを使用することも出来ます。

MultiNetには圧力センサーや流量計が搭載されており、船上局を通してMultiNetが今いる深度やネットの中へ流れ込んでいる海水量等をリアルタイムで監視することが出来ます。船上局モニターには深度の他にネット番号やバッテリー残量、ろ過量、対水速度などが表示されます。

採集ネット

流量計

水平、斜め方向へ曳航する際に装着するV-Fin

ステンレスフレーム(鉛直採集時)

水平または斜め方向MultiNetを曳航する場合はV-Fin Depth Depressorを装着します。V-Finを装着すると、MultiNetやケーブルに負の揚力が加わり水中での状態が安定するため、良好なサンプリング結果が得られます。

鉛直方向でのサンプリングを行う際には重りとなるステンレスフレームを取り付けます。ステンレスフレームによりMultiNetを希望水深まで素早く沈めることが出来ます。