About FairScope
FairScopeはフランス サン=マルタンを拠点として、2023年にThibaut Pollinaにより創業されました。FairScopeは革新的で安価なフロースルー式顕微鏡 PlanktoScope を開発・製造しております。FairScopeはPlanktoScopeを用いて水生生物学と水生生態学の世界に革新をもたらします。
フロースルー式顕微鏡 PlanktoScope V.2.6
PlanktoSkopeはFairScopeによって設計/開発された、水中に含まれる無数のプランクトンを定量的に高解像度撮影出来るフロースルー式顕微鏡です。PlanktoScopeは主に20~200μm(最大300μm)までのプランクトンを撮影できます。PlanktoScope は自動画像キャプチャ(切り抜き)および分析機能(サイズ測定等)を備えており、さまざまな研究ニーズに適応可能です。PlanktoScopeから得られた画像とデータは、プランクトン画像から分類学的に同定するためのウェブアプリケーション EcoTaxa へアップロード可能です。
PlanktoScopeの外枠は竹合板で作られており、既存のフロースルー式顕微鏡と比較して小さくて軽く、研究室での使用はもちろん、船や現地での使用にも適しております。PlanktoScopeは簡単に組み立て/分解が出来るように設計されており、故障時には機器内全ての部品をユーザーで交換可能です。PlanktoScopeはその設計/構造上優れた耐久性があるため、現場または研究室で数日間にわたり連続動作可能です。
PlanktoScopeは、PlanktoScopeと同様にフロースルー式でプランクトンや懸濁物質を撮影する既存製品と比較して非常に安価かつメンテナンス性に優れております。研究における予算の制約があったとしても、PlanktoScopeを使用すれば高精度かつ大量の顕微鏡検査を行うことが出来るため、短時間で海水中のプランクトンの種類を同定しその数を算出可能です。
大きさ : 275 mm x 105 mm x 125 mm
重量 : 3.5 kg
素材 : 竹合板等
電源 : DC 12V 4A - DC Jack Barrel - 5.1 x 2.2mm
アクセス端子 : Gigabit Ethernet、2x USB 3.0 ports、2x USB 2.0 ports.
制御PC : Raspberry Pi 4 B
メモリー : 4 GB
ストレージ : 128 GB
カメラ : Raspberry Pi High-Quality Camera
センサー : Sony IMX477R stacked, back-illuminated sensor
解像度 : 12.3 megapixels
チューブの素材 : Tygon S3 - Contains no BPA or phthalates
チューブ内径 : 1.6 mm (1/16")
チューブ外形 : 3.2 mm (1/8")
チューブコネクター : Luer Lock
フローセルの厚み : 300 µm
ボリューム : 2.1 µL (画像1枚あたり)
撮影速度 : 0.126 ml/min
作業手順例
PlanktoScopeは、Wi-FiかEthernet接続されたPCやスマートフォンを用いて、Node-REDを使用したユーザーインターフェースを通じて操作します。
webブラウザから操作するため、専用ソフトやアプリのインストールは不要です。
PlanktoScopeに投入した試料はポンプでflow-cell上に引き込まれ、1枚のRaw imageとして撮影されます。このRaw imageには復数のプランクトンや懸濁物質が写っているため、Raspberry Pi 4はRaw imageにROI等の処理を加えて各サンプルごとの切り抜き画像になるよう処理します。
PCでPlanktoScopeをコントロールする際のユーザーインターフェイス。Node-REDで開発されており、直感的で非常に分かりやすいため、誰でもすぐに操作することが出来ます。
Raspberry Pi 4によるRaw imageの処理プロセス
切り抜き後のプランクトン画像のサンプル。これらの画像を必要に応じてEcoTaxaにアップロード可能
PlanktoScopeを使用中の研究機関や大学、企業
36カ国、400名以上のメンバーがPlanktoScopeのSlackコミュニティに参加して活発に議論されており、
その中ではユーザー同士でのアイデア交換やサポートなども行われております。