WIREWALKER
WAVE-POWERED PROFILER
by Del Mar Oceanographic
WIREWALKER
-Autonomous Wave-Powered Vertical Profiler-
波力を用いた自動昇降
POWERED BY OCEAN WAVES
Wirewalkerは、波力(＝波による上下運動)を動力源として計測部を自動的に昇降し、連続的な鉛直観測を行う画期的な係留(または漂流)観測プラットフォームです。
Wirewalkerにはカムクラッチ(mechanical cam)を搭載しており、波力とカムクラッチにより計測部はサスペンションワイヤーに沿って下方に移動します。計測部が下限(最大1,000m)まで到達するとカムクラッチが開放され、浮力により計測部がブイ直下まで浮き上がります。この浮力によるアップキャストごとに高品質な計測データを収集する事ができます。上記の通り、Wirewalkerは昇降に電気や電子機器、モーター、ウィンチを用いておらず、操作が簡単かつ堅牢で信頼性の高い設計です。 (※昇降イメージは左記動画を御覧ください)
多くのセンサーを
搭載可能
CUSTOMIZED SENSOR PAYLOADS
Wirewalkerの計測部はモジュール単位でセンサーを取り付けられるように設計されており、多種多様なセンサーを搭載可能です。フロートやグライダーへのセンサー搭載には厳密な計算が必要で制限もありますが、Wirewalkerは重く複雑なペイロードにも対応可能です。Wirewalkerには、例えば下記のセンサーが搭載可能です。
・CTD ・流向流速計 ・乱流計
・酸素センサー ・蛍光光度計 ・光量子
※その他、鉛直のリアルタイムデータをイリジウムを用いて送信することも可能です。搭載センサーや仕様についてお気軽にご相談ください。
0
BATTERIES REQUIRED
Wirewalkerは昇降するために電子機器や電力を必要としない頑丈なプラットフォームです。Wirewalkerに搭載される電力は、統合されたセンサーや通信機器の持続時間を延長するためにのみ使用されます。
10
METERS PER MINUTE
設置場所/方法は、外洋での漂流式から内海での係留式まで多岐にわたります。浮力上昇速度は通常約0.5 m/sで、この場合典型的な往復のプロファイリング速度は平均約10 m/分となり、1週間に100,000 m以上のプロファイリングを行うことが可能です。
500+
METERS DEPTH RANGE
Wirewalkerは、通常海洋上層から水深500mまでのプロファイリングを自動的に計測します。適切な計測機器と高密度浮力があれば、水深1000mのプロファイリングも可能です。搭載センサーや目標深度などにあわせて設計を検討致します。
Wirewalkerの構成品リスト
動作イメージ
計測事例
About Del Mar Oceanographic
Del Mar Oceanographic, LLC（以下、DMO）は、2015年に設立されたアメリカの会社です。DMOのルーツはScripps Institution of OceanographyのOcean Physics Groupが開発した波力による垂直方向のプロファイリングプラットフォームWirewalkerの初期開発にさかのぼります。DMOの創設者たちはWirewalkerのプロトタイプのテストを1999年から開始し、波力技術と科学に情熱を注ぎ続け、何年にもわたる開発とフィールドテストを経てWirewalkerを完成させました。Wirewalkerはカリフォルニア大学からの独占ライセンスのもと、DMOによって商業的に生産されています。WirewalkerはNSF、ONR、UCSDの技術移転プログラムの恩恵を受けています。このような創業時の中核メンバーを中心に、DMOチームは成長を続けており、海洋学者、エンジニア、技術者で構成されています。